行政書士 過去問 2018 問題 07

次の文章の空欄[ア]~[オ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。

大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権は、[ア]においてこれを決定し・・・(中略)・・・、[イ]はこれを[ウ]することにした。ここにあげた[エ]権は、旧憲法では[イ]の[オ]に属していたが、新憲法において、その決定はこれを[ア]の権能とし、[イ]はただこれを[ウ]するに止まることになったのであるが、議会における審議に当って、[エ]は、栄典とともに[イ]の権能として留保すべきであるという主張があった。これに対して、政府は、[エ]は法の一般性又は裁判の法律に対する忠実性から生ずる不当な結果を調節する作用であり、立法権、司法権及び行政権の機械的分立から生ずる不合理を是正するための制度であって、その運用には、政治的批判を伴うものであることを理由として、その実質的責任はすべてこれを[ア]に集中するとともに、「それが国民にもたらす有難さを[ウ]の形式を以て表明する」こととしたと説明している。

(出典 法学協会編「註解日本国憲法上巻」1948 年から)

  1. ア:最高裁判所 イ:国会 ウ:議決 エ:免訴 オ:自律権
  2. ア:内閣 イ:天皇 ウ:認証 エ:恩赦 オ:大権
  3. ア:内閣 イ:天皇 ウ:裁可 エ:免訴 オ:専権
  4. ア:内閣総理大臣 イ:内閣 ウ:閣議決定 エ:恩赦 オ:専権
  5. ア:国会 イ:天皇 ウ:認証 エ:恩赦 オ:大権

正解 2

  1. ア:❌ 最高裁判所 イ:❌ 国会 ウ:❌ 議決 エ:❌ 免訴 オ:❌ 自律権
  2. ア:⭕ 内閣 イ:⭕ 天皇 ウ:⭕ 認証 エ:⭕ 恩赦 オ:⭕大権👉 解説
  3. ア:⭕ 内閣 イ:⭕ 天皇 ウ:❌ 裁可 エ:❌ 免訴 オ:❌ 専権
  4. ア:❌ 内閣総理大臣 イ:❌ 内閣 ウ:❌ 閣議決定 エ:⭕ 恩赦 オ:❌ 専権
  5. ア:❌ 国会 イ:⭕ 天皇 ウ:⭕ 認証 エ:⭕ 恩赦 オ:⭕大権

解説

大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権は、[ア: ⭕ 内閣]においてこれを決定し・・・(中略)・・・、[イ: ⭕ 天皇]はこれを[ウ: ⭕ 認証]することにした。ここにあげた[エ: ⭕ 恩赦]権は、旧憲法では[イ: ⭕ 天皇]の[オ: ⭕大権]に属していたが、新憲法において、その決定はこれを[ア: ⭕ 内閣]の権能とし、[イ: ⭕ 天皇]はただこれを[ウ: ⭕ 認証]するに止まることになったのであるが、議会における審議に当って、[エ: ⭕ 恩赦]は、栄典とともに[イ: ⭕ 天皇]の権能として留保すべきであるという主張があった。これに対して、政府は、[エ: ⭕ 恩赦]は法の一般性又は裁判の法律に対する忠実性から生ずる不当な結果を調節する作用であり、立法権、司法権及び行政権の機械的分立から生ずる不合理を是正するための制度であって、その運用には、政治的批判を伴うものであることを理由として、その実質的責任はすべてこれを[ア: ⭕ 内閣]に集中するとともに、「それが国民にもたらす有難さを[ウ: ⭕ 認証]の形式を以て表明する」こととしたと説明している。

ア: ⭕ 内閣

憲法 73 条 7 号に記されている。

イ: ⭕ 天皇

憲法 7 条 6 号に記されている。

ウ: ⭕ 認証

憲法 7 条 6 号に記されている。

エ: ⭕ 恩赦

大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を指し、裁判で決まった刑罰を、特別な恩典によって許し、または軽くすること。

オ: ⭕ 大権

大日本帝国憲法時代に天皇が持っていた権限。特に、帝国議会の意見なしに行使できた権限をいう。

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